この記事では、かたいお菓子としても知られている長崎県の「よりより」について紹介します。
「歯に自信がある」という方は、
ぜひ一度食べてみてください!
(かたいものが苦手な方には、ソフトタイプもありますよ!)
よりよりとは
よりよりは、中国では麻花(マーファ)、麻花兒(マファール)と呼ばれ、
江戸時代に、日本に伝えられたといわれている中国のお菓子。
当初は、唐人(とうじん(中国人))向けに製造されており、地元の人は口にできなかったといわれています。
特徴
きつね色に揚がった、香ばしくサクサクとした食感と甘い味
日本では長崎県や神奈川県の中華街などに製造業者があり、
「よりより」、「唐人巻(とうじんまき)」と呼ばれたりしますが、
長崎では、らせん状の形から「よりより」と呼ばれています。
また、
よりよりは糸や縄などをねじって、互いにからみ合わせた形状の「縒り(より)」から由来しているのかもしれませんね!
~よりよりの作り方~
小麦粉に水・砂糖・少量の塩などを加えてこね、丸い棒状に引き伸ばした後に半分に折ってねじりを加え、油でじっくりと揚げて作られているそうです。
3つのお店のよりよりを食べてみた
今回は蘇州林(そしゅうりん)、福建(ふっけん)、萬順製菓(まんじゅんせいか)の
3つのお店のよりよりを購入してみました。
蘇州林(そしゅうりん)
蘇州林のよりよりは、
コクのある九州産小麦粉を使用されており、油にはなたね油が使われています。
今回紹介しているよりよりの中ではもっとも硬く、ボリボリとした食感ですが、風味が良いので個人的には購入した3つのお店の中で一番好きなよりよりでした!
こちらはソフトタイプもあるので、硬い物が苦手という方はソフトタイプのよりよりを食べてみてください。
福建(ふっけん)
国内製造の小麦粉を使用されている福建のよりよりは油に大豆油を使われており、食べると小麦の風味が広がります。
膨張剤(一部に小麦・大豆を含む)を使用されているからか、軽いポリポリとした食感で、今回購入した3つのお店の中では一番柔らかいよりよりでした。
「他のお店のものと比べると少し口の中の水分を持っていかれる印象です!笑」
萬順製菓(まんじゅんせいか)
萬順製菓のよりよりも国内製造の小麦粉を使用されており、油には植物油が使われています。
硬さは蘇州林よりも柔らかく福建よりも硬い、ちょうど中間のような硬さで、家庭的な油の風味を感じることができるよりよりになっています。
「少し風味が弱く、個人的には少し油っこさを感じた印象のよりよりです」
まとめ
お店によってそこまで大きく味が変わることはないのですが、
使用されている油の種類や膨張剤、重曹などが入っているかどうかで風味や食感が多少違うので、自分に合ったよりよりを探してみるのもいいかもしれません。
素朴な味ですが、
食べているとほんのりと甘みを感じて美味しいのでぜひ食べてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました_(._.)_